【身内大会】ポケモンSV第一回最強ポケモン杯 ゲコジュナリバイバル 【全勝】
*ルール*
・対戦レギュレーションはシングルランクマッチ準拠とし、ルール選択はオフィシャルルール1を選択すること。
・参加者はまず後述するポケモンの中から1体選択し、そのポケモンを含めた6体で構築を組み、対戦を行う。この大会を通して構築を変更することはできない。
・使用可能ポケモンに関して、禁止伝説、準伝説ポケモンに加えシングルランクマッチのシーズン3.4のKP5位までのポケモンを禁止とし、それ以外のヒスイポケモン、パラドックスポケモンは使用してかまわない。なお、今回ブーストエナジーを持ち物として使用することはできない。
・参加者はそれぞれ7月現在で、過去行なわれた10回の最強レイドポケモンを被らないよう1体ずつ選択し、そのポケモンを必ず構築に入れ、かつ全試合において選出しなければならない。
なお最強レイドポケモンに関して、個体自体は最強レイド産でなくてよい。特性、性格、努力値、技構成、テラスタイプは自由に変更して良い。
また、選出が固定されるポケモンのスペック差を考慮した上で最強レイドポケモンをS~Bでそれぞれランク付けし、それによってさらに使用可能ポケモンに制限を設ける。
【Sランク】禁止ポケモン:シーズン3.4のKP6~15位
エースバーン
【Aランク】禁止ポケモン:シーズン3.4のKP6~10位
インテレオン
【Bランク】
*構築経緯*
最強ポケモンのチョイスだが、
前回の大会の構築の中で唯一場に出してあげられなかった、
またこのルールではガチグマを止められるポケモンが少ない等の理由からそれにめっぽう強いジュナイパーを選択した。
大会においては仮想敵に対して安定したプレイングを作ることができるため、
展開、また対面的に構築を組むことが多いが、ジュナイパーは2種類の先制技と高速回復技、蜻蛉返りによる対面操作など対面、サイクルに適した性能をしているので、
今回はサイクル選出も可能な対面構築として組むことに決定した。
*考察*
今回は構築の自由度が高くメタの必要も最小限でよいと思っていたが、ジュナイパーをクッションとする構築を組む上で納得のいく並びを組むことができなかったので、相手側の考察から始めた。
今回のルールにおける構築の組み方は下記の4通りあると考えた。
①Aと補完が取れるポケモンとのサイクル構築
②Aをクッションとする対面構築
③Aに行動補償をもたせて先発などに置き最低限の仕事を持たせる展開構築、また対面構築
④起点を作ってAをエースとする展開構築、また対面構築
自分のジュナイパーを例に取ると、取れる選択肢は①②④だと考える。これを他参加者に当てはめ、大体の構築を予測し、これらに負けないように組んだ。
構築系統①③(④)
無難にスカーフなどで技の一環を取るのが強い。そのため水タイプや地面タイプなどのポケモンでサイクル、対面操作を行い有利対面を作っていく動きが強そう。
中でもコータス+リザードン+トドロクツキに補完でトリトドンやドオーを入れるだけで完成度の高い対面構築が作れる。その上その軸の3体全てにジュナイパーが不利を取ってしまうため、汎用性を落とさないトドロクツキのメタの考案には非常に頭を悩まされた。
一応、ねばねばネットや電磁波から腹太鼓や竜の舞で積んでくるパターンも頭には入れておきたい。
構築系統①②(③)
ゴツゴツメットや食べ残しを持って、クッションや受け駒としての役割を担うことが予測される。高い物理耐久と特性防弾によって、テラスを絡めることで最低限物理に対して仕事ができる。テラスタイプは水、鋼などが候補に挙がる。起点回避技が挑発、呪いなどしかないのでそこが課題か。
高速アタッカー+受け駒や対面駒×2と合わせて組みやすく、ゲッコウガ、イルカマン、ソウブレイズなどと相性が良い。
・インテレオン
構築系統③(①)
一応、高い素早さからとんぼ返りが打てるのでサイクルに組み込むことができるが、技範囲の狭さと耐久の低さからあまりその線は考えにくい。
襷+アクアジェット、氷の礫、不意打ちなどの先制技を絡めた対面性能の高い型か、光の粘土の壁張りのほぼ2択に思える。単体では全く脅威ではないが、他5体の自由度が高いので、単純にパワーの高いポケモンを採用してくる可能性が高い。
構築系統①④(③)
基本的にはリザードンと変わらず、スカーフを持たせてサイクル下、対面操作ののち火力を押し付けるのが強い。スカーフ噴火の対策は必須。
ステルスロックやサイコフィールドを展開する対面構築とも相性がよく、構築の自由度は案外広いかも。
構築系統③④
襷+ほっぺすりすりの起点作りか、しっぽ切りや身代わりバトンなどを駆使してそこそこの素早さから電気玉による高火力の押し付けを行うことができる。ただ、耐久は死ぬほど低いので身代わりさえ張られていなければ先制技などで対策可能。
上記を踏まえた上で、下記の2点を主に意識して構築を組み始めた。
・細かなメタを張らず、あらゆる戦術に対応できる柔軟さを構築単位で持つ
・構築のポケモン全てをジュナイパーとの補完を考えて採用することで、柔軟な選出を可能とする
ジュナイパーを中心に構築を組む中でまず考えなければならないのがリザードン、バクフーン入りへの選出であり、これらに展開有利を取っていける高速水、また先制技持ちが必要不可欠だった。ジュナイパーとの補完が取れており、軸を形成するサイクル適正のある相方としてスカーフゲッコウガを採用した。スカーフゲッコウガは変幻自在により対面性能も低くなく、誘いやすい受け駒に対してもすり替えで崩しが行えるので対応範囲が広いのが魅力であった。
さらに基本選出として先発に投げやすい襷の対面駒としてヒスイウインディを採用した。リザードン、バクフーン軸に強めで、サイクルを有利にするステルスロック、優先度2の先制技神速を持ち、ほしい要素を満たしていた。
またサイクル寄りの構築を使うにあたって、ミミッキュ、ドドゲザン、トドロクツキ、ガブリアスなど受けが困難な対面駒への対策として残飯ビルドオーロンゲを採用した。テラス+先制ビルドによりこれらを起点にすることができ、捨て台詞によりコンセプト通りのサイクル性能を持つ。また、壁構築に見せることができ、型の誤認を誘える。
ジュナイパー+上記の3体を基本選出として、重めなフェアリーに強いウルガモス、重めなドオーに強く電気の一貫を切ることができるガチグマを採用して構築を完成した。
*個体解説*
ジュナイパー@オボンの実
控えめ 185(252)-115(4)-110(116)-145(92)-126(44)-90
遠隔 妖テラス リーフストーム / 影撃 / 蜻蛉返り / 羽休め
HB:ガチグマの特化根性ぶちかましをオボン込み2耐え
HD:テツノツツミのハイドロポンプ+フリーズドライを確定耐え
今大会における固定枠であり、構築の組み始め。
蜻蛉返りによる対面操作と影撃ちによるスイープを主な役割とする。
数値は平凡だが、数少ない固有の複合タイプによって特定の役割を持てる。
特性は接触技を選択する場面が多いため遠隔一択。
両刀可能な種族値と剣の舞と悪巧みを覚えることから物理か特殊か判別しにくく型が読みにくい。
しかし先制技はあるものの、中途半端な火力と耐久、素早さのせいで対面性能は高いとは言えないので、対面駒として扱うのは難しいと思った。
臆病 151(28)-103-106(148)-135(92)-92(4)-189(236)
変幻自在 毒テラス 悪の波動 / 冷凍ビーム / 蜻蛉返り / すり替え
ガブリアスの特化逆鱗 84.1〜100%
S=素で最速119族抜き
広い技範囲と蜻蛉返りによる対面操作、スカーフすり替えによって高耐久ポケモンにも仕事ができる。
また高速アタッカーでありながら不意打ち、影撃ちなどに耐性があるのが偉い。
ジュナイパーを選出しなければならない以上、ジュナイパーが一瞬起点にされることも考慮した調整。
テラスに関して、主にすり替えのターンに弱点を消すことができ、毒々を無効にし、黒いヘドロの恩恵も得られる毒テラスを選択した。
先日色違いのケロマツを出したことをツイートしたが、元々前回の大会で激流ゲッコウガを使用するために孵化していた延長だったため、激流だと誤認してくれるかもしれないという狙いが一応あるw
ウインディ(ヒスイの姿)@気合いの襷
意地 171(4)-183(252)-101(4)-x-102(12)-140(236)
石頭 無テラス フレアドライブ / 諸刃の頭突き / 神速 / ステルスロック
反動なしで打てる高威力の技と今作最強技神速により安易な受けだしを許さず、暇な時にステルスロックが打てるのでサイクルにも貢献できる。
対面性能のおかげで出し負けが極めて少ないので、どの相手にも強気に先発として送り出せる。
オーロンゲ@食べ残し
意地 201(244)-160(44)-113(220)-x-95-80
悪戯心 鋼テラス 戯れ付く / ドレインパンチ / ビルドアップ / 捨て台詞
A:ドレインパンチがH212振りトドロクツキに対して49.2%〜
トドロクツキやガブリアスに対して安定するフェアリー枠を探していたところ、見つけた積みアタッカー兼、サイクルパーツ。
トドロクツキやガブリアスに対して先制ビルドでテラスを様子見しながら、殴り勝っていける。
ミミッキュやドドゲザンに対してもテラス+ビルドから入ることである程度安定する。
捨て台詞+貴重なフェアリータイプによりサイクル加入もできる最高のポケモン。
臆病 191(244)-x-111(204)-156(4)-126(4)-139(52)
炎の体 水テラス 炎の舞/ 蝶の舞 / 身代わり / 朝の陽ざし
S:準速86族抜き
構築全体で重いフェアリータイプ対策枠で、最初にゲッコウガ+ジュナイパーと相性がよさそうだと踏んだポケモン。
身代わりの枠は鬼火と迷ったが、キョジオーンなどに臆せず出せるように身代わり。
ガチグマ@火炎玉
意地 219(108)-211(252)-125-x-100-89(148)
根性 無テラス 空元気 / ぶちかまし / 雷パンチ / 剣の舞
S:無振り67族抜き抜き
ジュナイパー+ウルガモスorオーロンゲで崩せないドオーやラウドボーンなどの耐久系に投げる。雷パンチは水+アーマーガアへの一貫意識。
とんぼ返りからの火炎玉発動と単純にタイプ相性によりジュナイパーと相性が良すぎる。
低速パーティーを受けられない火力でゴリ押す。
*選出*
ステロと初手ウインディの刺さりがよいときの対面選出。
・ゲッコウガ + ジュナイパー + オーロンゲ or ウルガモス or ガチグマ
サイクル+積みの柔軟選出。
*総評*
またもや全勝ありがとうございました。
ヒスイウインディがバカ強かった。こいつだけで2体以上のポケモンを持っていくことも数試合あった。
構築単位でも水タイプを誘いやすいためか、ジュナイパーも数試合は役割をきっちりこなしてくれた。
命中不安技が多いため、技を打つたびにドキドキしていたが、大事なところはだいたい当ててくれた。
コンセプトや運、やりたいことすべてがハマった最高の試合と活躍してくれた最高の6体に感謝。