【身内大会】ポケモンSV世代統一杯 四鳥ゲコミミ【全勝】
*ルール*
・基本的な対戦レギュレーションはシングルランクマッチ準拠とし、ルール選択はオフィシャルルール1を選択すること。
・参加者はまず後述する世代を選択し、選択した世代の新規ポケモンのみで構築を組み、対戦を行う。この大会を通して構築を変更することはできない。
・1世代、2世代、3世代、4世代、5世代、6+7世代(単体ではパワーが低いため)、8世代の7つから選択。参加者同士で被らないように選択する。
・ルール制定時点でランクマッチで使用できないヌオー、ニャイキング、エースバーン、リザードン、ゲッコウガ、ジュナイパー、ダイケンキ、バクフーン、インテレオン、ブリガロン系統も該当する世代の中で使用可能とする。
・世代によりパワー格差が生じるため、使用可能ポケモンに制限を設ける。ランクマッチシーズン1.2のシングルKP30位以内のポケモンは構築に1体のみ採用できる。該当する世代より1体のみを構築に入れることができる。
*構築経緯*
好きなポケモンが複数いるのと、
思い入れのある世代であった等の理由から6+7世代を選択した。
6+7世代はランクマッチで使うことのできないゲッコウガを制限なく使えるのが魅力の一つであったので、
襷ゲッコウガ+ミミッキュの対面選出を軸、残りを補完枠として構築を組んだ。
ニンフィアを採用したサイクルも考えたが、
不意に来る受け破壊ポケモン、また考察段階で多そうだと感じたギミックにも対応するのが難しいことを加味して採用を見送った。
今回はマイナーポケモンの採用の機会が多く開かれているため、
一方の視点では見えづらいギミックを構築に入れることが容易である。
ニンフィア単体で見たら別にギミックに弱いわけではないが、
固まっていない未知の環境ではミミッキュに軍配があがると思った。
*考察*
・第1世代
ゲンガーのアンコール+道連れと、カイリューのマルチスケイルはどちらも脅威である。
人読みではゲンガーを使ってきそうだと思っているが、カイリューを入れてくる可能性も捨てきれない。
ゲンガー、カイリューともにゲコミミで一応有利をとれているので、特別対策はしない。
無難に組むのであれば、エース+襷+クッションが強そう。
ここでゲコミミを通す弊害となってくる一つがエースの取り巻きになってくる受け、またはクッションの役割を担うポケモンたちである。
威嚇を持ったギャラドスやウインディ、ヤドランなどの物理受け、
ラッキー、シャワーズ、ベトベトンなど両受け可能なポケモンも多い。
また、もう一つの弊害はミミッキュの化けの皮を貫通することができるパルシェンの存在である。
気合の襷であれば殻を破らせず対応することができるが、白いハーブなどの場合に対面処理することができない。
これら2つをカバーできるポケモンを探したところ、颯の翼ファイアローが該当したので採用した。
選出予定:ゲッコウガ + ミミッキュ + ファイアローorオドリドリ
・第2世代
ブラッキーの誤魔化し+詰め性能とハッサムの対面+サイクル性能も脅威だが、能力だけで考えれば基本的にマリルリ一択であると考えている。
ブラッキー、またハッサムを採用すると構築にマリルリを入れられないというデメリットを負ってしまうと言えるくらいにはこのルールではマリルリが対面においてかなり強いと考えているので、
ステロ要因+マリルリ@1で組むだけで強力な構築を作ることができる。
@1にスカーフバクフーンなどを入れても強そう。
柔軟な選出をできる対面+サイクルみたいな混合構築で来る可能性も大いにある。
ステロ要因においても、ウソッキー、ドンファン、ファレトスの頑丈持ちをはじめ、
バンギラス、奇石ノコッチなどのサイクル加入も可能なポケモンもいるため選択肢が多い。
奇石枠だけで見てもキリンリキ、ノコッチ、リングマなど無理なく起用できるポケモンがそこそこいる。
ミミッキュを通すにおいて弊害となるのがフォレトス、ハリーセンなどあと投げからテンポを取られてしまうポケモンである。
今回そのポケモンたちを起点にでき、どの制限ポケモンにも弱くないオドリドリ(ぱちぱち)を採用した。
蝶舞+バトンで使われることが多いが、今回は自らをエースとした型で起用した。
・第3世代
3世代は特に厄介なポケモンが多い。
ヤミラミ、ハブネークの麻痺などからのオニゴーリ、ポイヒガッサの害悪戦術。
サーナイトのトリルからコータスやペリッパー、ハリテヤマなどの低速エースを通してくるなど、
一風変わったギミックを構築の中に自然に入れることができる。
同一のポケモンでも型によって異なる役割を持たせやすく、
構築の並びを見ただけでは対処できない可能性が高い。
ここでミミッキュの化けの皮が絶対に必要だと確信した。
オニゴーリ対策として毒菱を考えたが、
ハブネーク、根性ハリテヤマ、ポイヒガッサ、毒暴走ザングースなど刺さりが悪いため、
ミミッキュに呪いを仕込んだ。
蝶舞バトンに対しても物理で起点にならず、
トリル軸に対してもテラス+羽などでターンを枯らすことができることも評価している。
タイプによって唯一無二の対ガッサ性能を持っており、
技構成によっては完封することが可能だ。
唯一炎テラバ型だけ不安が残るので数的不利を取らない立ち回りを意識したい。
なお、ボーマンダを軸に据えた場合は基本的にゲコミミが有利を取れるのであまり考慮しない。
選出予定:ゲッコウガ + ミミッキュ + ジュナイパー or ファイアロー
・第4世代
制限ポケモンはカバルドン、ガブリアス、ロトム、ジバコイルの4体。
使えるポケモンの数が一番多い世代である。
どのポケモンも対面性能が高く、一定のサイクル能力も有しているため、構築の幅が広い。
あくび+ステルスロックもトリトドンが使えるため、わざわざカバルドンを採用するのは少しもったいない。
そのため、相手の構築にいる場合はチョッキなどのアタッカーも注意しておきたい。
ジバコイルは普段は天敵のガブリアス、カバルドンが相手にいないため通りがいいようにも見えるが、上の2体を差し置いて入れるスペックではなさそう。
先制技を絡めた高い対面性能を持っている高火力低耐久のポケモンが多いため、襷枠や珠枠が競合している。
特に襷を持った場合にゲッコウガに打ち勝てるエルレイド、ルカリオ、マニューラあたりは警戒しておきたい。
また、トリトドン、ドクロッグもゲッコウガにめっぽう強いので刺さりが悪いかもしれないことは念頭に置いておく。
ユキメノコやムウマージなどの起点作成からフワライドのバトンなども警戒したい。
ゲッコウガで有利を取りつつ、ミミッキュの化けの皮を大切にする立ち回りを心掛けたい。
@1には単純にゲコミミメタに刺さりがいいジュナイパーか、バトン、ギミックにはファイアローを選出する予定だ。
選出予定:ゲッコウガ + ミミッキュ + ジュナイパーorファイアロー
・第5世代
ウルガモスを選択した場合は対面チックな積み構築になるだろう。
構築の幅は狭いため、スタンダードに攻めてくる可能性が高い。
積み構築において警戒したいのはキリキザン、ワルビアルのステロから、
ウルガモス、オノノクス、サザンドラあたりを通してくる展開だ。
なお、バトンタッチを覚えるポケモンがメブキジカ、ママンボウのみのため、つけあがるワルビアルは警戒しなくて良い。
唯一ミミッキュの通りがよくない相手なので、選出しない選択肢も考慮している。
受けサイクルに強く出ることができるアンコールを覚え、
通りの良い格闘、飛行打点を持てるルチャブルを採用した。
選出予定:ゲッコウガ + ルチャブル or ジュナイパー + @1
*個体解説*
ミミッキュ@命の珠
意地 131(4)‐156(252)‐100‐x‐125‐148(252)
化けの皮 霊テラス シャドークロー / じゃれつく / 影うち / 呪い
8,9世代のヤクザたちがいないこの環境では対面最強の構築の要。
考察によるムーブが体系化できるこういう大会では命中安定の霊技が無難に強く、ニンフィアとともに鋼で対策されることも多いと思ったため、霊テラスで採用するに至った。
ほぼ例外なくどの構築にも選出できるように害悪、高耐久ポケモン対策の呪いを仕込んだ。
ゲッコウガ@気合の襷
控え目 149(12)‐x‐87‐170(252)‐91‐173(244)
激流 水テラス 波乗り / 冷凍ビーム / 水手裏剣 / 挑発
S=最速105族抜き
波乗り+激流水手裏剣で対面において幅広いポケモンを縛ることができる。
最後の枠は悪の波動、とんぼ返り、撒き菱、毒菱、電気テラバーストなどとも悩み、自らが起点にならず裏のミミッキュへの起点を作ることも意識して挑発を採用したが、試合直前まで決めかねていた。
控え目 159(44)‐x‐105(108)‐135(228)‐90(4)‐162(124)
颯の翼 飛行テラス テラバースト / 炎の渦 / 挑発 / 羽休め
C:飛行テラバーストで無振りパルシェンを確定
ミミッキュの‐1影+飛行テラバ+飛行テラバで無振りギャラを確定
H=16n-1
HB:ウインディの特化珠神速を2耐え
パルシェンの+2礫をテラス後確定耐え
S=最速95族抜き
御覧の通り1世代メタで採用したポケモン。
飛行テラバに颯の翼が乗らないことを知らずに本番に挑んだ。
結果、試合にそこまで支障はなかったのでよかったが、仕様に負かされるところだった。
一応、ラッキーなどの受けポケモンに対しては炎の渦+挑発ではめることができるため、基本どのような構築でも出せる技構成にした。
オドリドリ(ぱちぱちの姿)@食べ残し
臆病 177(212)-x-102(92)-119(4)-91(4)-151(196)
踊り子 草テラス 目覚めるダンス / 蝶の舞 / 身代わり / 羽休め
H=16n+1
HB:マリルリの特化アクアブレイク+アクアジェットを残飯込みで確定耐え
S=最速85族抜き
2世代メタポケモンかつ、地雷枠。
テラスするとなんと目覚めるダンスのタイプが変わるので、その面白みもあって採用に至った。
一応テラスが残った状態でマリルリと対面した時のために草テラス。
HBではなくBCとかに振り分けたほうがよかったかもしれない。
ジュナイパー@ラム
陽気 175(172)-145(140)-98(20)-x-121(4)-123(172)
新緑 岩テラス リーフブレード / 影縫い / 剣の舞 / 羽休め
H=16n-1
A:影縫いが無振りキノガッサに対して49.6~58.5%
S=準速70族抜き
主にガッサ、バレルメタ。
蝶舞などの起点にならないよう物理での採用。
テラスは最後まで悩んだがコータス、ペリッパー、炎テラスガッサ、蝶舞バトン系に対するタイプ変更を意識して岩にした。
炎でもよかったかもしれない。
特性は遠隔のほうがよかったかもしれないが、そこまで生きる場面がなさそうなので妥協した。
ルチャブル@オボン
陽気 159(44)-132(156)-96(4)-x-107(188)-168(116)
軽業 インファイト / ブレイブバード / 剣の舞 / アンコール
H=16n-1
HD:サザンドラの特化流星群が83.6~98.7%
ウルガモスの+1特化炎の舞が81.1~96.2%
S=最速100族抜き
5世代メタ。
格闘+飛行の技範囲と、高い素早さからのアンコールによって5世代の積み展開、受け回し両方への耐性がある。
*総評*
ゲコミミが強すぎて卍全勝卍です。
メタ枠の4体の活躍こそあまりなかったが、局所局所でメタがハマった試合もあり一定の働きはしてくれた。
反省は今作特有の仕様の確認をもう少しすればよかったくらいであった。
ケロマツ産み続けて4000匹、色は出なかったけどそれもいい思い出かもしれん。
やっぱり身内大会楽しいわ。
DLCどうせ遅れると思うからそのうちまた大会やりましょう。